JKA日本くらし薬膳協会
低体温・腸内環境・免疫力UPの秘訣![田端理学療法士]

低体温・腸内環境・免疫力UPの秘訣![田端理学療法士]

低体温・冷え性について 現在、低体温や冷え性が増えています。あらゆる病氣も増えており、2人に1人が癌と言われています。癌患者は低体温が非常に多く、癌細胞は35℃台を最も好み、39.3℃で死滅します。 体温が1℃上がると免 […]

低体温・冷え性について

現在、低体温や冷え性が増えています。あらゆる病氣も増えており、2人に1人が癌と言われています。癌患者は低体温が非常に多く、癌細胞は35℃台を最も好み、39.3℃で死滅します。
体温が1℃上がると免疫力は5倍上がり、体温が1℃下がると免疫力は37%低下、基礎代謝12%低下、体内酵素の働きが50%低下します。
現代人は免疫力が下がっているため、風邪やあらゆる病氣にかかりやすくなっています。そして、免疫力にもっとも関係するのが「腸内環境」なのです。

腸内環境について

腸内には100兆個の腸内細菌が存在します。それらを大きく分けると「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つになります。
「日和見菌」は、善玉菌と悪玉菌の多い方を助ける働きをします。理想的な比率は、「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7」です。しかし、現代人はその比率が「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=1:2:7」となっている方が多いです。
便秘や下痢、乳製品や肉の食べ過ぎも悪玉菌を増加させます。
善玉菌が多いと血液サラサラ、美肌、免疫力UP、快便、肥満防止になります。
逆に悪玉菌が多いと肌荒れ、生理痛、便秘・下痢、アレルギー、イライラなどになりやすいです。
脳も腸内環境がとても影響していて、「脳腸相関」といいます。また、腸内細菌は、血液や免疫細胞、ホルモンも作ってくれています。

医療が発展していると言われているのに、なぜ病氣は増え続けているのでしょうか?

それは、現代の生活や食、過度な除菌が大きく影響して、免疫力が下がっているからです。

免疫力を上げるには

特におすすめな免疫力を上げる方法を3つ紹介したいと思います。

1.「水」

年齢や性別等にもよりますが、身体の60%は水分でできています。
水分が不足すると身体の不調や血液の問題、むくみ、だるさ、内臓機能の低下に繋がります。そのため、水を飲む習慣がとても大事です。できれば冷たい水よりも常温の水、特に白湯がお勧めです。
冷たいものばかり飲んでいると腸が冷えて、身体の芯からも冷えることに繋がります。腸内温度が37℃を下回ると食べたものが毒素化しやすくなり、悪玉菌の働きも強くなります。
でも、冷たいものも飲んだり食べたりしたい時もありますよね?
我慢ばかりも良くないので、冷たいものの後に白湯や温かいものをとるなど工夫すれば良いです。
水の質も重要で、日本は水道水の塩素濃度が世界一高く、2020年4月から残留農薬やフッ素の含有量も緩和されています。ペットボトルの水も良いのですが、マイクロプラスチックが入っているものも多く、ゴミにもなるので浄水器が良いと思います。
浄水器もピンキリで、値段が高ければ良いというわけでもないので、ちゃんと調べたり信頼できる人に教えてもらってから購入することをお勧めします。
ちなみにコーヒーやお茶、ジュース、乳製品などもありますが、カフェインの利尿作用や消化吸収を考えると、水や白湯が一番身体に負担なく、吸収されやすいのでとても良いです。
除菌や抗生剤も腸内細菌に悪く影響しますので注意しましょう。

2.「酵素」

酵素は「代謝酵素」と「消化酵素」の2つに分けられます。
1日に体内で作られる酵素の量は決まっています。
代謝に酵素を多く使えると身体を修復してくれるのですが、現代人は消化に酵素の大半を使っていることが多いです。空腹の時間を作って、胃腸を休ませてあげたり、代謝に酵素を使えるようにしてあげましょう。
体内酵素を補うために体外から酵素を摂る必要もあります。
酵素は50℃で激減するため、ローフード(生食)や発酵食品から摂るのが良いです。調味料も発酵しているものばかりで、日本人には「和食」がとても合っています。
今は調味料や発酵食品に似せたものも多くあり、食品添加物がたくさん入っていたり、実は発酵していなかったりします。
買い物の際は、手首を返してパッケージの裏の原材料をみる習慣を心掛けましょう。
体内酵素は睡眠中に作られるため、睡眠の質もすごく大事なポイントになります。
体温が下がっている時に眠りに入りやすいため、睡眠前の入浴もすごく大事です。適温でゆっくり身体の芯まで温まることを意識しましょう。
安価なコンビニ食や加工品、ファストフード、ジャンクフードばかり食べていると将来病氣になって、莫大な医療費や時間、最悪の場合、寝たきりになるかもしれません。
この機会に食事内容を少しでも見直してみませんか?
知っていて選択するのと、知らずに選択するのでは、価値が全然違います。
また、消費者が安くて美味しく感じるものを求めすぎているから、企業も作らざるを得ないということも頭に置き、1人1人が身体に良い食を選んでいくことが大事です。
「買い物は投票である」
自分や家族、大切な人、将来のこどもたちを守りましょう。

3.「体温」

体温は、食や入浴、運動、筋肉量、衣類、仕事内容、姿勢など生活全般に影響します。
上記に挙げた白湯もとても大事で、朝起きての白湯が一番おすすめです。
また、食には陰と陽があり、身体を温めるもの、冷やすものがあります。簡単に言うと旬のものを適度にいただくことです。
例えば、夏野菜は身体を冷やす作用があるので、冬でも夏野菜ばかり摂っていると身体は冷えてしまいます。また、砂糖や小麦製品、コーヒーなども身体を冷やします。
化学繊維の衣類も汗をかいても蒸発しづらく、身体を冷やしやすいです。特に肌に直接触れるものは綿などの自然素材が良いです。冬場は、綿のヒートテックもあり十分暖かく、足先も冷えやすいので5本指靴下もおすすめです。
あとは、運動もとても大事で、運動をすると血液の循環が良くなり、代謝も上がるため太りにくく、内臓の働きも良くなり、お通じも良くなり、肌の調子も良くなります。

まとめ

・現代人は低体温や冷え性がとても増えている。
・癌細胞は35℃台をもっとも好む。
・体温に比例して免疫力が変わる。
・腸内環境は、腸内温度や腸内細菌のバランスが大事である。
・免疫を上げるには「水・酵素・体温」を意識すること。
・水道水は塩素や農薬が含まれるので注意が必要である。
・本物の調味料や発酵食品を積極的に摂る。
・体温が高くなるように生活を工夫しよう。

 

田端大輝/Daiki Tabata
半農半理学療法士/東洋医学アドバイザー/児童指導員/
セミナー講師/くらし薬膳マネージャー

最終更新日:2025/04/01 11:29:38