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北海道民が伝授!さっぽろ雪祭りでも冷えない温活ポイント3つ

北海道民が伝授!さっぽろ雪祭りでも冷えない温活ポイント3つ

初冬の北海道は雪と寒さが一進一退。 雪は降って解けてを繰り返しますが、朝晩の気温は氷点下の日が多いです。 年末に向けていよいよ冬本番。「北海道は真冬でも半袖で過ごしてアイスクリームを食べる」なんて言われるほど、部屋を暖かくして過ごす傾向があります。ところがいくら屋内が暖かくても、扉1枚隔てた向こう側は試される大地。

私が暮らしている札幌市では、真冬でも最高気温が氷点下10℃以下になることはほぼなく、代わりに強風の日が多いです。

一般的に風速1メートルにつき体感温度は1℃下がるといわれますが、気温が低いのと風が強いのとでは寒さの感じ方は違います。

 「ちょっとそこまで」と気軽に外出して、余りの寒さに後悔する経験は、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。

 冷えは万病のもと。おろそかにすると体調を崩す原因にもなりますし、できるだけ底冷えしないように防寒対策はしておきたいです。

では、どんな対策をすればいいかわかりますか。

さっぽろ雪まつりでも冷えない服装とは?

ここで1つ、具体的に例を挙げて考えてみましょう。
「もしあなたがさっぽろ雪まつりに行くとしたら、どんな服装を選びますか?」 

今年第71回を迎えるさっぽろ雪まつり。
毎年2月上旬に開催されますが、真冬日が多く、最低気温は氷点下10℃以下になることもある季節です。
大通会場は端から端まで1.5km、ツルツルの圧雪アイスバーンを人波に揉まれながらゆっくりと歩きます。
ちなみに倒壊の危険があるため閉幕翌日には大雪像が取り壊されますが、解体見学ツアーもあるほど人気。とっても迫力のある光景を楽しめます。 

天気や時間帯にも左右されますが、寒さが一番厳しい季節の札幌観光を想定した場合、どんなアイテムを取り入れると効果的なのか、ピンとくるでしょうか。

今回は私が取り入れている「真冬の北海道での防寒対策」を、さっぽろ雪まつりヴァージョンでご紹介します!実生活で学んだ対策なので、ぜひ参考にしてくださいね。 

防寒対策のポイント3つ

北海道民が伝授!さっぽろ雪祭りでも冷えない温活ポイント3つ

まず、防寒対策で大切にしたいポイントは3つあります。
重ね着をすること
下半身を冷やさないこと
3つの首を暖めること

つめ:重ね着をすること

秋冬は重ね着を楽しめる季節ですが、防寒対策の面からも取り入れたいです。
寒い季節のインナーは吸湿発熱素材のもの、俗にいう「ヒートテック系」を選んでいます。
汗をかきすぎると気化熱で逆に冷えてしまうので、除雪作業や運動の際には向いていないと感じますが、通常の外出ではとても重宝します。110002000円と、リーズナブルな価格帯なのは嬉しいですね。 

アウターには、防水性・防寒性の高いものを選びます。
やみくもに着込んで血行が悪くなれば逆効果ですし、見た目がだるまの割には暖かさを感じにくいです。着ぶくれすると肩も凝りますしね。
観光ならば、荷物が増えるのも避けたいところです。アウターの丈は太ももから膝丈のものを、ダウンジャケットは軽いのでオススメです。 

真冬の北海道では雪の日に傘は差さず、アウターのフードを被る人が多く見られます。
傘を持つと指先が冷えますし、転倒した際に手が出ないとケガの危険性が高まりますから、手袋をしてポケットに手を入れないようにします。
傘の代わりになるのはアウターのフード、大きめなものが被りやすくて好まれます。
防水スプレーをかけて着ると尚良しです。

インナーとアウターの間に入るトップスは、寒さが気になるようであればフリースなどの暖かいものを選んでください。
屋内での温度調節を考慮するのであれば、厚手の素材ではないものにして背中や腰にカイロを貼って調節するのがお手軽です。
重ね着の難点は静電気ですが、静電気防止用のスプレーを取り入れるとまとわりつきは軽減されますよ。 

2つ目:下半身を冷やさないこと

女性は特に下腹部・腰回りを冷やさないようにと言われますが、防寒対策でも下半身を暖めると体感温度はグッと上がります。
ボトムスに、レギンス・スパッツ・タイツをプラスするだけで違います。
はいた時のもたつきが気になるようであれば、ゆとりのあるデザインのボトムスを選びましょう。
どうしてもスカートという時には、極厚裏起毛のタイツをはくことにしていますよ。
普段は、フィット感のある吸湿発熱素材のスパッツを愛用中です。
ロング丈のアウターを羽織っていてもお尻は冷たくなってしまうので、下半身に1枚プラスがマスト。 

下半身を冷やさないためには、シューズ選びも重要になってきます。
特にスノーシューズ(アウトドアシューズ)は、内側がボアやフリースのものが足を包み込んでくれるので暖かいです。
革靴は作りによってはかなり冷えることがあります。
冬は屋内にいても足元が寒く、足からの冷えが全身に回るのはあっという間です。
インソールを暖かい素材のものに変えるだけでも体感温度は違いますし、今は靴用・靴下用のカイロもありますね。 

歩きやすさの面から見ても、スノーシューズは安定感が抜群です。
フラットでゴツゴツとした凹凸のあるアウトソールは滑りにくくできていますし、底が厚い分だけ冷気も伝わりにくいです。
ヒールの靴が怖いのは、ヒールを軸に滑って転倒することがあるからです。 

余談ですが、圧雪アイスバーンで怖いのは転倒からの大けが。
中途半端に解けて凍ったアイスバーンはボコボコになっていますし、お酒を飲んだ帰り道など足元がおぼつかない時は冗談抜きに危険です。
歩き慣れている道産子でさえもよくあることなので、安定感のあるシューズをはいてペンギン歩きを心掛けてくださいね。
雪のない地域ではあまり売られていないようですが、北海道の靴屋・ホームセンター・作業用品の専門店などで購入できますよ。 

3つ目:3つの首を暖めること

3つの首とは首・手首・足首のこと、特に首には太い血管(頸動脈)が通っているので効率よく体を暖めることができます。
タートルネックもいいのですが、マフラーやネックウォーマーを使った方が体温調節はラクチンです。
手首は手袋と、袖リブのアウターなら袖口からのすきま風をシャットアウトできますね。
足首はシューズとの兼ね合いもありますが、足首の長い靴下や、重ね履き、レッグウォーマーなど方法は様々です。3つの首を暖めるためには積極的に小物を使いましょう。 

ここまでのポイントを3つ、しっかりと抑えて対策すればきっと大丈夫!大通会場にはグルメゾーンもあるので、北海道グルメで体を内側から暖めながら楽しんでいただけるのではないでしょうか。 

どさん子の防寒対策まとめ

北海道民が伝授!さっぽろ雪祭りでも冷えない温活ポイント3つ

今回は「真冬の北海道での防寒対策」をご紹介しました。
当たり前のように書いていますが、北海道は車社会なので買い物程度ならアウターの中は薄着のこともしばしば。日頃心掛けているようでいて、うっかり忘れてしまう対策もあります。 

真冬日に屋外で過ごすと、例え短時間でも体は芯から冷えてしまいます。
肩をすくめて歩くので肩や背中は凝りっぱなし。
どれだけ長く暮らしていても体が寒さに慣れることはなく、オシャレのために我慢をするのは中高生といった若い世代だからできることですね。 

そうそう!大切なものを忘れていました。
マスクは感染予防とあわせて防寒にもなる優れものなので、この時期は欠かすことができないアイテムですよ。

最後におさらい、3つのポイントです。
重ね着をすること
下半身を冷やさないこと
3つの首を暖めること

冬の北海道も、キレイなものやおいしいもので溢れています。寒さ対策をして、ぜひお越しくださいね。

 

 

むっちー
北海道のママライター、3児の母。
14年間の専業主婦で培ったスキルを活かして「笑う門には福来る」をモットーに情報発信中!

最終更新日:2025/04/01 11:07:59