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・日本含む東アジアにだけみられる気象 ・日本では5月中旬~7月中旬頃の間で40日前後 ・雨量が多くなる(湿気が多い) ・寒暖差が大きい ・気圧の変化(低気圧と高気圧の入れ替わりが頻繁) ・高温多湿になりやすい ・6月は夏至(今年は6/21…一年で最も日が出ている時間が長い)があり、自然と活動時間が増える傾向 ・日が伸びている分一日を長く感じやすいうえ、祝日がない月でもあり夏季休暇前のシーズンで休日が少ない傾向
まず、季節の変わり目は気温差で体調を崩しやすくなります。 気温差は身体にとってストレスとなり、急な気圧の変化によっても自律神経のバランスが乱れやすくなることで、不調を感じる方が多くいらっしゃいます。 とくに梅雨は雨が多くなることで、外出時、洗濯もの、仕事に影響が出る方など生活面でのストレスも増えやすくなるといえます。
・疲れやすい ・だるさ ・眠気が起こりやすい ・食欲が落ちる ・頭痛 ・耳鳴り ・むくみ ・冷え ・肩こり ・関節や神経が痛む ・水虫 ・胃腸の不調 ・アレルギー症状(カビやダニの影響) ・熱中症 など
・害虫が増える ・カビが発生しやすい ・食中毒がおこりやすい ・洗濯ものや布団が干しにくい ・雑菌が増えやすく、悪臭がおこりやすい
この時期は温度がさほど高くなくても湿度によって体感温度が上がりやすくなります。そうすると冷房のあたりすぎや、薄着、お風呂はシャワーで済ますなど、思ったより身体を冷やしている行動が多くなっていることがあります。また、雨で外出を控えたり、とくに今年はウイルスの影響でより外出を控えている方も多いかと思いますが、そうすると運動量が減り、血や水の巡りが悪くなりやすくなります。手足やお腹を触ると冷たかったり、むくみ、身体の重さやだるさを感じ、一方で身体をあたためると心地良いと感じる場合は身体に湿気がたまり、冷えていることが考えられます。
入浴剤を使ったりしてゆっくり身体を温めましょう。 ただし頭痛がある時やほてりがある場合は悪化してしまうこともあるため、体調によって、足だけ温めたり、シャワーで済ませたり、お風呂の入り方を変えると良いですね。
・肩甲骨ストレッチ-タオルを肩幅に広げて持ち、腕を肩の上で上げ下げする。腕が前に行かないように肩の上で垂直に、肩甲骨を動かすように行う。 ・かかとあげ-まっすぐ立ち、歩幅は肩幅くらい。かかとを上げ下げ。かかとを床につけず浮かしたまま行っても良いですが、かかとを床に落として圧をかけると骨芽細胞が刺激され骨の健康にもつながります。かかとはぐっとしっかりあげることがポイントですが、足がつりやすい方やかかとをついた衝撃で膝などへの負担が気になる方は調整して行いましょう。 ・スクワット-膝が前にでないように腰を落とす。手はクロスして肩の上に、お尻を突き出すようにして行う。 ・腹筋-椅子やソファに腰かけ、手で椅子をつかむ。足を伸ばして浮かして膝を曲げお腹に近づける。この時上半身も足(太もも)に近づける。しっかり腹に力を入れて行う。
蒸し暑くても雨の日は足元から冷えやすくなりますし、電車やオフィス、お店の冷房はききすぎていることが多いので、コットン素材や五本指のソックスを利用したり、羽織もので調整できるように用意しておくと良いですね。
この時期はとにかく菌が増えやすいので、菌が喜ぶ環境をつくらないようにすることが大切ですね。
・温度25度、湿度50%くらいを目安に設定 ・エアコン、除湿機、除湿剤を使用して湿気を取り除く ・扇風機や換気扇、空気清浄機などで空気が流れるようにする ・浴室から湿気がなるべく部屋に出ないようにしたり、換気扇や窓を開けるなどしてしっかり喚起を行う。 ・浴室内でなるべく身体の水分をふき取るようにし、バスマットはこまめに取り換えるか珪藻土などがおすすめ ・炭、抗菌力のあるハーブなどを気になる場所へ置く ・ベランダや玄関の落ち葉、草、ごみはこまめに掃除 ・害虫対策グッズを使用する場合は古いままになっていないかチェック
・洗濯ものは天気の良い日を狙ってまとめて行う方もいらっしゃるかもしれませんが、汗や水分を含んだ衣類やタオルは雑菌がどんどん増えてしまうため、こまめに洗濯することをおすすめします。 間隔をあけて衣類を干したり、乾燥機の使用、扇風機などの風を衣類にあてるようにしましょう。 洗濯用の除菌アイテムや抗菌洗剤・柔軟剤などを使用してみるのも良いですね。
まずは基本的な衛生管理に気を付けたいですね。 食事の前には手洗い、消毒は基本ですが、この度のウイルスの流行で普段よりも徹底されている方も多いと思います。引き続き丁寧に行っていきましょう。 調理の際は食中毒のもととなる菌を付けない、増やさない、殺菌することが大切です。 包丁やまな板、食器洗いのスポンジはもちろん、冷蔵庫や電子レンジもこまめに掃除をしましょう。 お肉や魚などの生ものを扱う際には特に注意し、専用のまな板・調理器具の使用もおすすめです。 調理の順番は生野菜や豆腐など火を通さないものがあれば先に下ごしらえを始めるなど、気を配りましょう。なるべく手を触れないように、菜箸、トング、使い捨て手袋を使用するのも良いですね。 料理は作ったらなるべく早く食べるようにしたいですが、保存する場合は涼しいところで熱をとり冷蔵庫へ。味噌汁やカレーなどのルーものは菌が繁殖しやすいので、とくに注意しましょう。 またテイクアウトを利用する方も増えているかと思いますが、お弁当や食材を持ち帰る際には保冷バッグを利用したり、なるべく持ち歩き時間が短くなるように近場を利用するのがおすすめです。保冷バッグやエコバッグは使用後は洗ったり除菌をしたりして、清潔に保管するようにしましょう。 外側からのケアを簡単にご説明しましたが、身体の内側からのケアもしっかり行っていきたいですね。
…これらに含まれるクエン酸や、酢酸には殺菌効果が期待できます。また疲労回復にもおすすめですので、梅雨バテや夏バテしやすい方、スポーツをされる方、ハードなお仕事をされている方にも◎ 和え物に使用したり、お弁当に入れて殺菌、疲れ対策に使っていきましょう。
…利尿作用があり、余分な水分を出しやすくしてくれますので、むくみが気になる方におすすめです。薬膳では主に「利水」の食べ物ですね。
…香りが良いものは食欲をわかせてくれます。薬膳では「理気」の食べ物で、気のめぐりを良くすることで、水のめぐりもよくしてくれます。
…胃腸に優しい食材です。柔らかくしたり、すりおろしたり、調理法でより消化されやすい形にできるため、体調に合わせて摂り入れていくと良いですね。薬膳では「健脾」の食べ物。胃腸が弱りやすい時期なので、胃腸を整えることも大切です。 いかがでしたか?梅雨のお悩みに対するポイントをあげましたが、梅雨も悪いことばかりではなく、あじさいがきれいだったり、湿気もよく言えば潤い、お肌が乾燥ぎみの方にはうれしい面もあるのです。 梅雨の晴れ間はいつもより気持ちよく感じることができますし、上手に乗り切っていきましょう。 吉田 桃子/Momoko Yoshida 管理栄養士 くらし薬膳 栄養アドバイザー
最終更新日:2024/10/24 14:07:05
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