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中国茶のひとつでその漢字からも甘いお茶を意味します。4種類あるうちのバラ科のテンヨウケンコウシでつくられたものが花粉症には良いとされています。味は強めな甘みが特徴です。
含まれる成分と期待できる作用
◆甜茶ポリフェノール(GODポリフェノール) …アレルギー原因となるヒスタミンの分泌を抑制する作用があるといわれ、花粉症だけでなく、ハウスダストなどのアレルギー症状やぜんそく、アトピー性皮膚炎などの緩和が期待できます。
◆ルブソシド …甜茶の甘味成分で、砂糖の約75倍の甘さがあるといわれております。カロリーをもたないため、ダイエット中で砂糖や菓子類を控えたいとき、甘いものがほしいときにもおすすめです。 ミネラル…カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれ、むくみや高血圧予防、骨の健康に役立ちます。ストレスが多い方にもおすすめです。 また、他にも抗酸化作用や抗糖化作用があるといわれておりますので、美肌にもおすすめですよ。
ルイボスは南アフリカ共和国で栽培されるマメ科の針葉植物です。 ルイボスティーにはグリーンルイボスティーとレッドルイボスティーがあることをご存知でしょうか。 製造過程で発酵させているかどうかの違いにより、発酵させないでつくられたものをグリーン、発酵させてつくったものがレッドといわれます。グリーンの方が高価で、身近で売られてよく目にするのはレッドが多いかもしれません。味は少し独特な香りはありますが、苦味や甘味はほとんどなく、比較的飲みやすいお茶だと思います。
◆フラボノイド …ポリフェノールの一種であり、ヒスタミンの分泌を抑制する作用があるといわれており、甜茶同様アレルギー症状の緩和が期待できます。
◆スーパーオキシドジムターゼ(SOD酵素) …活性酸素を除去してくれる働きがあり、抗炎症作用、動脈硬化予防、老化予防、生活習慣病やがんの予防などに役立ちます。この酵素は私たちの体に存在していますが、年齢とともに減るといわれております。とくにストレス、喫煙、紫外線など気になる方は活性酸素が増えやすくなりますので、抗酸化力があるものを積極的に摂ることをおすすめします。
◆アスパラチン …ポリフェノールの一種であり、血糖値の上昇抑制に役立つといわれています。 血糖値が気になる方、糖尿病の方にもおすすめです。 他にもカリウムや亜鉛などのミネラルが豊富でむくみ予防、皮膚や髪の健康にもおすすめです。
びわの原産は中国南西部といわれています。王様の木、万病をいやす力があるなどといわれ、日本でも「一家に一本のびわの木があれば医者いらず」と昔からいわれています。びわ茶の味は甘いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、甜茶ほどの甘味はなく、苦味や渋味もありません。クセやきつい香りなどもありませんので、毎日飲んでいても飽きにくいですよ。
◆ポリフェノール(サポニン、タンニンなど) …抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用などが期待できるほか、サポニンは血流改善、脂肪吸収抑制などにも役立つといわれています。 ◆βカロテン …皮膚や粘膜の健康維持に役立つといわれています。 他にもカリウム、カルシウムなどのミネラルが含まれます。 また漢方では胃を丈夫にする、咳や痰、鼻炎を鎮めるために用いられているようです。
※びわの種や未熟な果実には、アミグダリンなどのシアン化合物が含まれ、大量に摂ると危険性があるといわれております。びわ茶を購入される際は、きちんと考慮されたびわ茶を選ぶと◎
もちろんお茶は薬ではないので治すことは難しいですが、少しでも緩和や、花粉症や新生活からのストレス軽減など、嬉しい効果が期待できるかもしれません。 これらはノンカフェインのため比較的どなたでも取り入れやすく、日々の水分摂取としても、嗜好品としてもおすすめですよ。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
また、くらし薬膳のショップ内にある薬膳茶などを体調に合わせて選んでみるのもおすすめです。
日々の食材だけでは摂りきれない成分もお茶で手軽にカバーしていけると良いですね。
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吉田 桃子/Momoko Yoshida 管理栄養士 くらし薬膳 栄養アドバイザー
最終更新日:2024/11/15 09:58:58
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