JKA日本くらし薬膳協会

くらし薬膳って何?

食事は一番身近な健康法

私たちは、朝・昼・夜の一日3回、食事をします。
もちろん、そうではない方もいらっしゃると思いますが、3食しっかりとることが望ましいと、厚生労働省では、「栄養3・3運動」で朝食・昼食・夕食の1日3回の食事をしっかり食べることを推奨しています。ちなみに「3・3」は「3食・3色」を意味し、「3食」は、朝食・昼食・夕食の1日3回の食事をしっかり食べること、一方、「3色」は、毎食「3色食品群」の食品をそろえて食べることだそうです。

私たちは、お腹が空いたから食べることもあれば、好きな物を好きな時に好きなだけ食べることもありますよね。でも、食事の本来の目的は、生きていくために必要な栄養を摂取して、活動するためのエネルギーを作ること。そう考えると、毎日の食事のおかげで今の身体がつくられ、私たちはこうして生きていくことがでます。沢山ある選択肢の中から、自分で選んで食べた食材、食事の結果が、今のあなた自身なのです。
そして、今日食べたものは未来の身体、つまり、未来の健康をつくることにつながります。

“ キレイは身体の内側から ” とよく言われていますが、その代表格は食事ですね。
美と健康の基本は毎日の食事から。食事は一番身近な健康法です。あなたの選ぶ献立が、ご自身やご家族、大切な人の健康を守ることにつながるのです。

特別な食材を使わず、いつもの食材でできる薬膳。それが「くらし薬膳」

特別な食材を使わず、いつもの食材でできる薬膳

では、“ 美と健康のための食事” “身体にいい食事 ” とは、どんな料理だと思いますか?
きっと多くの方は、「減塩料理」「マクロビ料理」「薬膳料理」などをイメージするのではないでしょうか。そしてこれらに対しては “ 手間がかかる ” “ 特別な食材を使う ” “ コストがかかる ” などの共通するイメージを持っている方も、少なくないと思います。

中でも「薬膳料理」においては、専門店でないと入手できないような特別な食材や調味料を使った料理、薬のような味、苦みのある料理というイメージが強いようです。
せっかく身体にいい食事を選びたいと思っても、このようなマイナスイメージが多いと、なかなか実践しにくいものですよね。
でも、特別な食材や調味料を使わず、スーパーで売っているもの、自宅にあるいつもの食材で、手軽にできる薬膳もあります。それが「くらし薬膳」です。
例えば、ショウガは身体をあたためる、紅茶は心をケアし気持ちを落ち着かせるなど、普段使う食材や調味料、嗜好品にも効能があると考えられています。